骨粗鬆症により骨がもろくなると、
つまずいて手や肘をついた、
重い物を持った、くしゃみをした、等の
僅かな衝撃でも骨折してしまいます。
そして、骨折をしてはじめて、
骨粗鬆症であることが分かることも、
非常に多いです。
がんや脳卒中、心筋梗塞のように
直接生命を脅かす病気ではありませんが、
骨粗鬆症による骨折から、介護が必要に
なってしまう人も少なくありません。
骨粗鬆症の方が骨折しやすい部位は、
次に示す4箇所です。
背骨(椎体:ついたい)
足の付け根(大腿骨頸部:だいたいこつけいぶ)
手首(橈骨:とうこつ)、
腕の付け根(上腕骨:じょうわんこつ)
背骨が押し潰れてしまう椎体の骨折は
単なる腰痛として見過ごしたり、
痛みを感じない場合もあります。
1箇所骨折すると、その周囲の椎体にも
負担がかかり、骨折の連鎖が起こる為、
早期発見・早期治療が重要な骨折です。
足のつけね(大腿骨頸部)は骨折すると
歩けなくなり、その後寝たきりになる
リスクの高い骨折部位です。
生涯で骨粗鬆症が原因で骨折をする人は
女性で約40%と言われています。
そして、その多くが50歳以降です。
骨折で活動が制限されるだけでなく
寝たきり、要介護になるのは
避けたいものです。