日本人の平均寿命は毎年延びていますが
実は糖尿病の方の寿命も延びています。
それに伴って骨粗鬆症も大きな問題に
なってきています。
糖尿病の人は骨折し易い、ということ
聞いたことはないでしょうか
糖尿病でない人と比べると
1型糖尿病の人で7倍
2型糖尿病の人で2倍
骨折リスクの高い事が報告されています。
本来、摂取した糖質(ブドウ糖)は
体を動かすエネルギーとなって消費
されますが、それが上手く行われない
「糖代謝の異常」が糖尿病です。
その背景には
膵臓から分泌されるインスリンが
ブドウ糖をエネルギーに換え、又は蓄え
たりして血糖をコントロールしていますが
インスリンの分泌や働きが十分でないと
血糖値は高くなり、糖尿病ということに
なります。
しかしながら、
インスリンの役目はブドウ糖の利用を高め
て血糖値を下げるだけではありません。
インスリンの作用が低下すると、
骨代謝にさまざまな影響を与え、
骨量の減少が進行します。
糖尿病でインスリンが不足になると
骨を作り出す細胞が減少
新しい骨の形成がされ難くなり、
骨の内部がスカスカの骨粗鬆症の
状態になってしまします。
カルシウムが失われる
血糖値が上昇すると、腎臓は
血液中の糖を減らすため尿を促し、
一緒にカルシウムやマグネシウム
まで排泄されて骨が弱くなります。
ビタミンDが不足
インスリンにはビタミンDを活性化
させる働きがあるのですが、
インスリンの効きが悪いと、
ビタミンDは活性化されず、
小腸でのカルシウム吸収が低下します。
どうでしょうか
インスリンの分泌や働きが悪いと
骨にはこのような悪影響が出る訳です。