前回は骨粗鬆症の代表的な「骨折」
ともいえる「圧迫骨折」について
書きましたが、
圧迫骨折のように
椎体が押し潰される骨折をした場合、
痛みなどの明らかな症状は乏しく、
たとえ急性、慢性的に腰痛や背部痛が
起きていたとしても
動けない程ではないことが多いです。
そのため医療機関を受診せず、
マッサージや鍼灸で対処する人が
多く見られますが、
正しい診断と治療が行われなければ、
症状は悪化していくばかりです。
圧迫骨折を起こした場合
3人に2人は痛みなどの明らかな症状が
無いという報告もあります。
このように、痛みを伴わず、知らぬ間に
起きている骨折は「いつの間にか骨折」
という呼ばれ方をします。
寝返りを打つ時や起き上がる時、体動時等
に痛みが出ることも多いですが、
安静にしていると痛みが少ないので、
見過ごされがちなのです。
放っておくと、骨粗鬆症の進行だけでなく
新たに別の椎体の圧迫骨折を起こし
状況は悪くなるばかり
では、「いつの間にか骨折」を見つける
術はないものか
次回は圧迫骨折(いつの間にか骨折)を
見つけるサインを書いてみます。