前回は
さて、先日の「乳がん検診での問診の役割」
から遺伝性乳がんの話へと発展しましたが
乳がん検診の内容に戻すと
多くの自治体や職場検診で行われている
乳がん検診は多くの場合、
問診とマンモグラフィーです。
問診ではマンモグラフィーにおける
検査、診断の妨げになるもの、あるいは
有益となる情報を得る意味もあるのですが
では、そもそもマンモグラフィーとは
どんな検査なのか
受けられたことのある方が大半かも
しれませんが、少し触れてみます。
マンモグラフィとは「乳房のⅩ線検査」
のことになります。
乳房は乳腺,脂肪,血管,皮膚などで
構成されているのですが、乳腺にできる
悪性腫瘍が乳がんということです。
その乳がんを見つける為に
Ⅹ線を当てて、その通過具合から
白黒の画像として乳房の中の様子を
調べています。
そして通常と異なる写りの部分はないか
探すわけです。
では、どんな風にするのか
撮影するときは
乳房全体をできるだけ広く引き伸ばし
均一な厚さにする必要があります。
(上の画像がそのイメージです)
これは
乳腺の重なりをできるだけ無くし
広い範囲で全体を見るためと、
撮影台に乳房が密着すればするほど
小さな病変も鮮明に写すことができ
優れた検査となるためです。
そのために乳房を撮影台の上に乗せて
アクリル板で圧迫する必要が出てきます。
これを左右片方ずつ2種類の方向から
合計で4回撮影します。
また、アクリル板で圧迫するメリットは
他にもありまして
Ⅹ線検査というと被曝という問題もあり
ますが、実は被曝を減らす効果もあります。
乳房を圧迫して1cm薄くすることで
被曝は約半分になるといわれています。
ただし、圧迫されて「痛い」と感じてしまう
ケースも少なくはないのです。
続きは、また次回書かせていただきます。
では今日も1日、体に感謝を!