前回は、がん検診の受診率が非常に低い
現状についてお伝えしましたが
2016年に内閣府が行った調査で
がん検診を「2年以上前に受診した」、
又は「今までがん検診を受けたことはない」
という方々に
がん検診を受けない理由を尋ねたところ
1受ける時間がない
2健康状態に自信があり必要性を感じない
3心配なときはいつでも医療機関にいける
4費用がかかり経済的にも負担になるから
の順となっています。
医療関係者ならば口を揃えて
「健康に対する意識が低いのでは」
と言ってしまいそうな結果です。
間違いではありませんが、
裏を返せば、国民の健康に対する意識を
高めることが未だ出来ていない
ことが原因と私は思います。
厚生労働省は、がん検診受診率50%を
目標に普及啓蒙活動を行っています。
年々少しずつ受診率は上がってきては
いますが、まだまだ低いレベルです。
受けない人を無くすうえで
本人の健康に対する意識はもちろん重要で
市区町村や各健保組合など主催する側の
働きかけも、少なからず検診対象者の
人生を左右していると感じます。