みなさん、こんにちは
毎日、一生懸命に過ごされていますか![]()
前回は
ということで、内視鏡検査と胃Ⅹ線検査の
得意、不得意に着目し、がん検査としての
診断精度の違いについて書きました。![]()
いかがでしたでしょうか?
今日は、
内視鏡検査と胃Ⅹ線検査を比べるにあたり
もう少し2つの検査の違いを書いてみます。
今後、胃がん検診で検査を選択するうえで
判断材料に加えて下さい。![]()
それで今回着目するのは![]()
内視鏡検査と胃Ⅹ線検査は、「何処を」診て
いるのかということです。
もちろん、胃は診ているのですが
2つの検査では診ている範囲に違いが
あるのです。![]()
これは胃内視鏡検査のメリットとも
いえるのですが・・・
内視鏡は口から飲み込み、先へ進めていく
手技から、咽頭の一部と食道を通って胃に
たどり着きます。
がん発症の確率からもメインは胃ですが、
咽頭の一部、食道、胃の先の十二指腸も
視野に入ってくる訳です。![]()
検診という状況では検査時間に限りもあり
念入りに診る、という訳では無いのですが
明らかな異常があり、視界に入ってくる
レベルであればわかります。![]()
一方、胃がん検診としての胃Ⅹ線検査では
画像の撮影回数が8回と決まっており、![]()
その中に食道等は含まれていません。![]()
がん検診では時間の制約があったり、
待ち時間があると苦情もでます。![]()
短時間に胃以外も診るのは技術的に難しく、
殆どの医療機関では食道の観察まで行って
いないのが現状です。![]()
ただ、バリウムも口から飲み込むため
その構造から食道を観察するのは可能です。
これはもう、検査する人の判断に委ねられて
いる状況です。![]()
もし胃がん検診のバリウム検査で、食道がん
が見つかったら、それはラッキーなことかも
しれません。![]()
ちなみに私は一連の流れで食道も観察し、
異常があれば画像に残しています。![]()
検診で見つけた食道がん
喫煙歴のある方や飲酒量が多い方は、
咽頭がんや食道がんのリスクも高いですから
内視鏡検査でも、バリウム検査でも
予め、「咽頭や食道が気になるので念入りに
みて下さい」とお願いするのがお勧めです。
また、
そこまで診てくれる施設を選ぶことです。![]()
では、今日も体に感謝する一日を!![]()



