1年のうちで1月は入浴中の心肺停止が最も多い時期です。
入浴中の心肺停止は年間14,000人ほどで
その殆どが高齢者になります。
高齢者の交通事故死よりはるかに多いです。
原因はヒートショック![]()
ヒートショックとは急激な室温などの変化により、
血圧が急上昇したり急下降したり、
脈拍が速くなったりする状態をいいます。
冬に暖房の効いた部屋から一歩外に出ると、
その寒さに体は体温を一定に保つため
血管が急激に収縮します。
それによって血圧や脈拍が急に変動し、
心臓に思っている以上に負担をかけています。
そのため心筋梗塞や脳血管障害など、
危険な状態をひきおこします。
また入浴時に急激な血圧低下により失神し、
溺れて死亡するケースは、入浴時の
ヒートショックの典型的な例です。
予防としては、
・入浴前に脱衣所や浴室を暖める
・湯温は 41 度以下、湯に漬かる時間は 10 分まで
・入浴前にアルコールや降圧剤などを飲まない
・食後すぐの入浴は控える
・浴槽から急に立ち上がらない
・入浴する前に同居者に一声掛け、見回ってもらう
などです。
またヒートショックを起こしやすい人は
・65歳以上の人
・高血圧、動脈硬化、糖尿病などの人
・肥満で、睡眠時無呼吸症候群などのある人
・不整脈がある人
・自宅の脱衣所、浴室に暖房設備がない人
・熱いお風呂が好きな人
と言われています。
ご注意を![]()
