みなさん、こんにちは
今週も良いスタートが切れましたか?
さて、
肺がんは早期に見つかれば8割は治癒する
と言われています。しかし、この割合は
他のがんに比べると一番悪い数字なんです。
また、肺がんは全てのがんの中で3番目に
多く見つかっていますが、死亡数は一番
多いがんです。
その理由は胸部Ⅹ線検査や喀痰細胞診では
早期がんは見つかり難いことや、また見つ
かっても進行がんに近い早期がんが多い事
などがあります。
そのため、近年ではより小さな病変を写す
ことが出来る胸部CTを検診に取り入れて
いる自治体もでてきています。
そしてその多くが通常のCTよりもⅩ線量が
少ない低線量CTです。
以前から書いているように胸部Ⅹ線画像では
隣接する臓器の重なりがありますので、肺は
70%以下しか写っていません。それだけで
なく、検査画像の質からも小さながんは
見つかり難くく、2cm以下のがんは困難
でした。
しかし、CTは断面像ですから重なりがあり
ませんし、画像の質からも小さな病変を
写すのに優れていて1cm以下のがんも見つ
かっています。
CTによる肺がん発見率は、
胸部Ⅹ線検査に比べて10倍程度高く、また
発見された肺がんは早期の比率が高いです。
その為、治療成績も従来よりも良好である
ことが知られています。
現状はどれだけ肺がんが見逃されて
いるのか恐ろしくもなります。
ですのでタバコを吸わない人でも
3年に1回くらいは胸部CTを受けるのが
良いという呼吸器のお医者さんは
多いです。