みなさん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか
何回かに渡り胸部Ⅹ線検査や喀痰細胞診
について書きましたが、肺がん検診が、
がんを早期発見するための検査としては
その精度が非常に低いものである事は
伝わりましたでしょうか
検査精度が低いために、がんが見つから
ないこともありますし、或いは異常を指摘
されて精密検査を受けたが何も無かった、
ということも多く出てきます。
H26年度の肺がん検診のデータを見ると
肺がん検診を受けて精密検査が必要と判定
された人(要精検者)の割合は2.2%で、
肺がん検診による「がん発見率」は0.05%
でした。
要するに10,000人が肺がん検診を受けると
要精密検査となる人が220人いて、実際に
肺がんの見つかった人は5人という訳です。
要精密検査と判定されても、その殆どに
がんは無く、無駄に時間や労力、お金を
使ったと思われる方も少なからずいます。
また肺がん検診は、その検査精度の低さ
から小さながんは見つかり難く、肺の
場所によっては、がんが隠れて写らず、
精密検査の判定にすら至りません。
これが現状なのです。
検診を受ける時は、予めこのあたりの
事情を理解することも重要で、精密検査
の判定が2度、3度と続くと、また今回も
異常無しに違いないという思い込みから
実際にがんが出来たときに精密検査を
受けなくなるというケースが起きて
しまっています。
検査精度が低いゆえに、少しでも早い
段階でがんを見つける為には、年1回は
欠かさず検診を受け、異常を指摘され
たなら精密検査を受けることが、
体を守る効果を高めてくれます。