昨日もタバコ、喫煙に関した内容でしたが
大切なことを1つ
もっとも多いタバコによる病気は
慢性閉塞性肺疾患(COPDと略) になります。
COPDは気管支や気管支の先にある
酸素を取り込むための肺胞に
治りにくい炎症を生じる疾患です。
その結果、 空気の出し入れがうまくいかなくなるので
通常の呼吸ができなくなります。
喫煙者の15~20%に発症し、90%は喫煙歴があります。
COPDは現在、世界の死亡原因の第4位にランキングされています。
しかも今後さらに増え続け、2020年には全世界の
死亡原因の第3位になることが予想されています。
現在、日本においてもCOPD患者数は530万人以上いる
と考えられていますが、 大多数が未診断、未治療の状態です。
全体では死亡原因の9位、男性では7位を占めています。
この病気が残酷なのは「初期は無症状で、じわじわと進行し、しかも治らない」という点です。
つまり「気付いた時には手遅れ」のケースが非常に多いです。
症状として
・階段の上り下りで息切れがする。
・慢性的に咳や痰が出る。
・喘鳴、呼吸のたびにゼーゼー、ヒューヒューがある。
そして喫煙歴があり40歳以上の方はCOPDが疑われます。
また診断にはスパイロメトリー検査(肺機能検査)が必須です。
気になる方は呼吸器科やスパイロメトリー(肺機能検査)の出来る医療機関を受診してください。