透析を受けている患者さんは
一般の方より身体が弱く
病気に対する抵抗力が弱い為、
全体的に見れば健常者の方より
寿命が短いのは確かです。
日本透析医学会の調査では
2015年末時点で、透析導入後の
1年生存率は 89.9%
5年生存率は 60.8%
10年生存率は 35.9%
15年生存率は 23.5%
20年生存率は 15.4%
25年生存率は 11.8%
でした。
5年生存率が60.8%と良くはありませんが
人工透析を受けるのが遅すぎたり、
人工透析を受ける原因になった疾患が
重度だった場合など考えられます。
透析導入時の平均年齢が
男性が68.37歳、女性は70.95歳と
高齢であることも大きな原因といえます。
また、
透析患者さんは食事制限が厳しい為、
心不全や栄養障害になり易いです。
さらに、
糖尿病が原因で腎不全を起こした場合は
他の合併症のリスクが高くなります。
というのは、
透析療法を受けていると栄養不良になり易く
カロリーはやや多めにとる必要があります。
糖尿病では「低カロリーの食事と運動」が
求められましたので、
「糖尿病」と「透析」で求められる食事は
逆になる感じです。
糖尿病から更なる合併症への注意も
必要です。
透析導入後は今まで以上に
健康管理に大きく左右されます。
日々の健康管理が上手くできれば
長生きが可能なことは調査データ
からも明らかです。