厚生労働省の発表による
2016年の日本人の平均寿命は
男性 80.98歳
女性 87.14歳
となり、いずれも過去最高を更新
女性は2年連続の世界2位で、
男性は前年の4位から2位に上がりました。
糖尿病患者が健常者に比べ短命である
ことは、国内外の調査で既に明らかで
糖尿病は様々な病気を招くものの
糖尿病にかかっていること自体が
死亡リスクを上昇させることが
示されています。
国立国際医療研究センター糖尿病研究セン
ターでは、1990年の登録時に40~69歳の
男女9万9,584人について、2010年末まで
20年間追跡調査を行いました。
1990年の開始時に糖尿病と診断されていた
のは男性6.0%、女性2.8%でした。
解析の結果、
糖尿病患者では糖尿病でない人に比べて
死亡リスクが高く、
男性で1.60倍、女性で1.98倍
死因別では、
特に心臓病や脳卒中などの循環器病によって
死亡する危険性が高まり、
男性で1.76倍、女性では2.49倍でした。
一方で、
がんによって死亡する危険性は
男性で1.25倍、女性で1.04倍
また、
これら以外の原因による死亡リスクは
男性で1.91倍、女性で2.67倍でした。
糖尿病と死亡リスクの関連は、
追跡調査中に糖尿病と診断された人に比べ、
登録時から糖尿病だった人でリスクが高い
ことも示され、
糖尿病の死亡リスクへの影響は、
糖尿病にかかっている期間が長くなるほど
強くなることを示唆する結果でした。