高齢化に伴い、大腿骨頸部骨折をする
人が急激に増えている現状は
前回書いた通りです。
骨を丈夫にするには、目的の部位に対し
負荷や刺激が加わるような運動をする事
が効果的であるものの、
高齢者になると、年齢が増すごとに
運動が出来なくなる問題が生じます。
そこで、お勧めしたい
大腿骨頸部を鍛える方法が
「片足立ち」です。
実際にはどうやるかというと、
『目を開けて、片足で立つ』
これだけです。
手は腰にあてて、目は開いたまま
片足を約10cm上げます。
1分間、この体勢を保つのが目標です。
もし、30秒以下であれば
あなたは70才以上の身体になっている
ことに
次に反対の足も同じく1分間上げます。
これを1日3回、朝昼晩行います。
理論的な計算では片足で1分間立つと、
両足で53分間歩いたのと同じ刺激が
大腿骨にかかることが分かっています。
朝昼晩3回やれば、約3時間歩いたのと
同じ効果が期待できます。
厚生労働省の「健康日本21」によると、
1日3回、1分間の片足立ちを継続した人の
骨密度を測定したところ、
3ヵ月で60%以上の人が、太ももの付け根の
骨密度が上昇し、転倒率も3分の1になった
ということです。
これは、特に高齢者の方に有効で
これでしたら外出の少ないお年寄りでも
十分に骨を鍛えることが可能と考えます。