みなさん、こんにちは
やっと週末
どんな一週間をお過ごしでしたでしょうか?
前回は、胃がんの危険性がどの程度
あるのをかを知る方法として
ピロリ菌の存在
胃粘膜の萎縮の状態
の2つを調べて、その組み合わせで
A、B、C、D群に分類するABC検診
について触れました。
この検査のポイントは、採血で数ccの血液
を採ることで2つの検査が出来てしまう
ことです。
胃がんの発生リスクの低い方から
A~Dに分類されるのですが
結果をどう捉えるかということで解説すると
A群:ピロリ菌(-)、ペプシノーゲン値(-)
胃の病気になる可能性、及び萎縮の可能性は
共に低い状態
胃がん発生頻度/年:ほぼゼロ
時々のABC検診を、自覚症状がある場合は
専門医の受診をお勧めします。
B群:ピロリ菌(+)、ペプシノーゲン値(-)
ピロリ菌に感染しており、少数ながら胃がん
の可能性がある状態
胃がん発生頻度/年:1,000人に1人
ピロリ菌の除菌と画像検査をお勧めします。
C群:ピロリ菌(+)、ペプシノーゲン値(+)
ピロリ菌に感染しており、胃粘膜の萎縮は
進み、胃が弱っている状態
胃がん発生頻度/年: 500人に1人
ピロリ菌の除菌と画像検査をお勧めします。
D群:ピロリ菌(-)、ペプシノーゲン値(+)
胃の粘膜の萎縮が進み、ピロリ菌が住めなく
なった状態
胃がん発生頻度/年: 80人に1人
採血以外のピロリ菌検査と消化器専門医の
受診をお勧めします。
というような感じです。
ABC検診の費用はというと
検診は症状の無い方々が受けますので
保険の適用にはならず、医療機関によって
金額が異なります。
おおよそ3,000~6,000円程です。
自治体によってはABC検診を胃がん検診
として行っているところもあり、安価で
受けれたりします。
胃がん検診の対象にならない若い方や
胃内視鏡、胃X線検査が苦手な方は
ABC検診を受けて、その結果について
専門医の意見を聞くことをお勧めします。