みなさん、こんにちは
やっと週末です。ふぅ
今日は何故、胸部CTによる肺がん検診が
行われていないのかについて
厚生労働省が推進している肺がん検診は
1年に1回の胸部X線検査で、ハイリスク群
に該当する場合は喀痰細胞診も併用されて
います。
胸部Ⅹ線検査は肺を診ているのですが、
それで写るがんは喫煙習慣にあまり関連が
なく、喫煙者に多いがんは肺の入り口であ
る気管支が好発部位なのです。
しかし気管支のがんは胸部Ⅹ線画像では
写らず、喀痰細胞診で調べるわけです。
胸部Ⅹ線検査は肺がん検診として有益で
あることは既にわかっていますが、ただ
検診を受けても肺がんが見つからずに
亡くなる方は他のがん検診に比べると
多くて、がん検診としての効果は
あまり高いとはいえません。
そのため肺がん検診に、胸部X線検査より
何倍も早期がんの発見に優れているCT検査
を併用することで、胸部X線では見つからな
い肺がんが見つかることが期待されますが
一方で、がんではないのに精密検査が必要
と判断されて不必要な検査が行われたり、
治療の必要がない病変も手術してしまう
ことも起こるのではないか、ということが
懸念されており、胸部CT検診が有益である
という証明に至っていません。
要するに、胸部CTを併用した肺がん検診は
現時点で死亡率を減らす効果があるとする
証拠が不十分である為、判断できない。
ということなのです。
胸部CT検査が有効かどうかの検証は全国で
少しずつ始まっていてます。
しかし、肺がん死亡率が減少するかどうか
判明するまでには10年以上の長い年月が
必要となり、行政主導の胸部CT検診は
もう少し先になりそうです。
研究への参加者を集めています。
50~70歳で肺がんのハイリスク群でない方
胸部CT検診による早期発見を増やすため
協力してみてはいかがでしょう