昨日は
軽度認知障害の高齢者の内、
約5割が認知症に進行し、
4割は軽度認知障害から進行せず、
1割は認知機能が正常まで回復
したという研究調査をご紹介いました。
何故4割の高齢者は軽度認知障害の
状態を維持し、1割の高齢者は正常な
状態に回復できたのか、
気になるところです。
これは、軽度認知障害や認知症の人の
歩行速度にヒントがあると言われています。
軽度認知障害の疑いのある人の歩き方は
足腰が健常だというのに歩く速度が
ゆっくりしていることが多いのです。
認知症の高齢者では
歩き方において歩幅も狭く、
非常にゆっくりしている特徴があります。
実は軽度認知障害の段階でも、
この兆候は表れている訳です。
海外の研究調査では
歩く速度が遅い人は、認知症になるリスクが
1.5倍にもなるというデータもあります。
そして、ある速度よりも遅くなると、
軽度認知障害や認知症のリスクが高く
なります。
その歩行速度は
秒速80cm(時速2.9km)以下です。
確かめる方法として
横断歩道は秒速100cmで渡れるように
なっているものが多いので、
信号を以前は渡りきれていたのが、
渡りきれなくなったら要注意の歩行速度
歩く速度を意識してみて下さい。
次回、早歩きの効果について書かせて
頂きます。