みなさん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
前回は
ということで、注腸検査では見つからない
がんのタイプがあることや
ポリープか否か診断に困る画像が
時にはあること
そして一番大きな問題点は
検査の出来る技術をもった人が少なく
苦痛を訴える受診者が出てきたり
また、十分な検査が出来ずに
見落としの原因になったり
診断の価値に乏しく、
再検査や他の検査へ回され2度手間に
なることも多い傾向があること
を書きました。
更にⅩ線を使う検査なので、これが最善策
なのかなど、慎重に判断したいところです。
技量のある先生に当たれば良いのですが
可能性は低くい状況で、
検査精度や苦痛の問題が注腸検査の
風当たりを悪くしているといえます。
では何故、
検査技術をもった人が少ないのか
というと
この検査は技術を伝えるのが非常に難しい
検査と言えます。
大腸というのは人それぞれに走行が異なり
検査の難易度も違います。
予め練習が出来ればよいのですが、それも
無理な話で、更に技術もなかなか伝え難い
のです。
では実際、どんな検査かというと
通常は肛門から200~300ccのバリウムを入れ
行いますが、入れた直後は大腸の肛門側だけ
がバリウムで充満されている状態です。
そこへ空気を入れて大腸を膨らませて
体の向きを変えながらバリウムを先へ
進める必要があるのです。
大腸は走行が複雑な場合が多く、
長さも人それぞれで異なります。
注腸検査を行う上では走行を理解する
こと、適切な空気量を判断できることが
前提としてあります。そのうえで
バリウムを大腸全体に付着させながら
先へ進めていく技術も必要になる訳です。
しかし、様々な施設を見てきましたが
技量が乏しいにもかかわらず行っている
施設が多いこと
もし病院で注腸検査を勧められたら・・
質問を投げかけてみて下さい。
「ここの病院は技術レベルが高いか?」
また、
「先生の家族が自分と同じ状況になったら
ここの病院の注腸検査をすすめるか?」
まで追求して聞いても良いと思います。
そして、その時返答がこちらを納得させる
だけのものがあるか、それとも目を逸らした
軽い返事のものか観察することです。
それくらいしないと、この検査は
当たりが少なく、ハズレが非常に多い
検査なのです。
では、今日もよい1日を、体に感謝を