みなさん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
前回は
ということで、大腸がん検診の本質
ともいうべき目指す方向性について
そして大腸がんの見逃しから体を守る
のに効果的な検診の受け方について
また、一生のうちに便潜血検査で陽性と
判定される確率について
など書いてみました。
便潜血検査は、陽性と判定されても
その殆どに大腸がんが存在しないように
それほど精度が良いわけではありません。
しかし、大腸がんの特徴を知ることで
大腸がん検診、すなわち便潜血検査の
効果的な受け方が見えてきます。
大腸がんは、粘膜にできたイボ状のもの
が時間の経過とともに大きくなっていき
そして、大きくなるにつれて出血を
起こす割合も高くなるのですが
しかし、その成長は比較的ゆっくりで
発症してから進行がんに成長するまで
一般的には数年~10年ほどの期間を
要しています。
その為、大腸がんは早期発見の対策が
取り易い”がん”といえるのです。
がんが発症しても発育は遅いので
便潜血検査で1年目は見逃されても
2年目、3年目と数年は早期発見の
チャンスがあるということに
これ等の特徴を踏まえると便潜血検査は
一度の検査では精度が良くないものの
毎年継続して受けることで効果が出て
くるのです。
また、大腸がんは他のがんと異なり
前がん病変も存在します。
これは後々がん化の可能性をもった
良性ポリープ(腺腫)のことですが
実際、がんになるまでに10年以上かかる
と言われています。
便潜血検査を通じて発見される病変は
大腸がんよりも前がん病変である腺腫の
ほうが圧倒的に多いです。
それを考えると
見逃される確率も高いのですが
便潜血検査は毎年繰り返し行ってこそ
真価が発揮できる検査と言えます。
では、今日もよい1日を、体に感謝を