みなさん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
前回は
ということで、便潜血検査から精密検査
への流れについて、
一番は大腸がんを見つけるためですが、
その他にも、後々がん化するかもしれない
良性ポリープの発見に結びついていること
そして、がん予防としての効果も生まれ
ていること
また便潜血検査で陽性となることで
精密検査が保険診療で受けられること
精密検査を受けなくてはいけない!
という積極性が生まれること等々
について書いてみました。
ただ実際は、まだ精密検査の受診率は
そう高くはありません。男女合わせて
6~7割程度です。
特に女性の場合は羞恥心からか
精密検査を敬遠する傾向があり
その結果、女性のがん死亡数で第1位
という大腸がんの現実があります。
では、何のための1次検査なのか
単に安心を買うため、とするならば
それは非常に危険な考えかもしれません。
大腸がん検診(便潜血検査)を受けても
存在する進行がんの15%程が陰性(ー)と
判定され、がんが見過ごされています。
進行がんに近い早期がんでも約40%が
陰性(ー)と出ます。
また、
後々がん化するであろう良性ポリープ
であれば、殆どの場合で陰性(ー)と
出ます。
いくつかある”がん検診”のなかでも
大腸がん検診の場合は、直接的にがんを
見つけるための検査ではありません。
大腸、肛門における出血の有無が
高い確率でわかる検査なのです。
そして出血があるという事は
何らかの異常があるという訳です。
ですので潜血が陽性(+)と出たならば
大腸や肛門に既に異常が起こっており
もしかしたら「大腸がん」かもしれない
ということです。
潜血の原因を調べる為にも、精密検査は
受けた方が良いです。
しかし過去に、精密検査を何回も受けて
いつも異常が無かったり、精密検査を
受けて潜血の原因が判明している場合は
今回も潜血が陽性(+)だったとして
精密検査を受けるべきかどうか
或いは便の検査自体を受けるべきか
消化器科や肛門科の医師に相談してみる
のが良いです。
というのは大腸の検査(内視鏡やⅩ線)は
異常がなければ数年に1回でよいという
専門医の先生が多いためで
大腸がんは、進行が非常に緩やかで
怖いがんではないのです。
では、今日もよい1日を、体に感謝を