骨粗鬆症からくる圧迫骨折、
すなわち、いつの間にか骨折では
押し潰されれば潰されるほど、
続けて他の椎体が骨折する可能性が
高くなることが知られています。
というのは、1個でも骨折してしまうと
次はその上下の骨に負担がかかり、
新たな骨折が2個、3個と次々に起こって
くるのです。
つまり、骨折が更なる骨折へと連鎖して、
どんどん背中や腰が曲がっていく可能性が
高まる訳です。
いつの間にか骨折は、次々と骨折連鎖を
起こし易く、特に腰のあたり(腰椎)は
好発部位で注意です。
だんだん身体機能を悪くし、
生活の質が低下していくのです。
背骨が猫背、前かがみになると
肺や胃、腸など、十分な伸展ができず、
本来の機能が発揮できない状況に
空気を取り込む肺では、動きが制限されて
酸素の摂取量が少なくなってしまいます。
そして代謝機能が低下する悪循環に
取り込む酸素の量が減ってくると
疲れ易くなり、身体や脳などの活動低下へ
と影響してきます。
心臓も周囲から圧迫され易くなるので、
心臓の機能へ影響し易く心不全になる
リスクが高まります。
また、肺や心臓だけでなく内臓も
圧迫された状態になり、内臓の機能が
損なわれます。
過度な活動力の低下によって筋力が落ちたり
関節が硬くなったり、筋肉の短縮が起きたり
してきます。
背中が丸くなってくると転倒リスクも
高くなり、介護リスクが2倍になると
言われているのです。
いかがでしょうか?
圧迫骨折のみならず、猫背になると
多くのリスクを背負うことになるのです。
未だ圧迫骨折が起きていないという方は
姿勢を正すことも意識しましょう。
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