前回は、痛みを伴わない骨折でもある
「いつの間にか骨折」について
書きました。
通常の二つにボキッと骨が折れた場合は
強い痛みを伴う為、自覚できますが
骨粗鬆症の人に非常に多くみられる
圧迫骨折では、あまり痛みが無く
気づかぬうちに そして
いつの間にか骨折していることが
珍しくはありません。
痛みが無くても、骨粗鬆症や圧迫骨折は
悪化していき、徐々に介護を必要とする
生活へと近づいていくことになります。
そこで、もし以前に比べて
背中が曲がってきた
背が縮んだ
腰が痛む
という事があれば「いつの間にか骨折」
かもしれません。
背中や腰が丸くなってきた、折れ曲がる
ような自覚がでてきた、という時には
椎体の圧迫骨折が高い確率であります。
この前触れとして
年々の身長の低下に注目です。
身長は20歳頃をピークに
40歳半ば頃までほぼ維持されています。
その頃より2cmの身長低下があった場合、
圧迫骨折が1箇所ある可能性は50%、と
されています。
また4cm以上の身長の低下があった場合、
2箇所以上の圧迫骨折の可能性があると
されています。
このように、身長の低下から
いつの間にか骨折の可能性を知ることが
できます。ぜひ覚えておいてください。
年1回の健康診断での身長測定は
肥満度を割り出すだけではありません。
健診の結果は毎年残しておきましょう。