みなさん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
前回は
ということで
飲酒もまた近年は女性に増えている現象
であり、同じく増え続けている乳がんと
関係性があるのか否か
飲酒による乳がんの発症リスクについて
紹介しました。
女性のなかでも若い世代での飲酒は
目だって増えており、20代での飲酒率は
1968年には24%であったとのことですが
最近は90%と言われています。
全ての方が毎日の習慣で飲酒をしている
わけではありませんが、お酒による影響は
昔に比べて確実に増していると思われます。
そして、食生活の欧米化をはじめとして
乳がんになるリスクは、いろんな要因で
高まっていることは疑う余地も無い
状況と考えます。
では、リスクを下げる手段はないものか?
と思われますよね
国立がん研究センターによる調査で
40~69歳の女性を対象に2007年まで
平均14.5年間の追跡を行った結果、
53,578人中、652人に乳がんの発生が
確認されています。
アンケ-ト調査による回答から、
仕事の他に何かスポーツや運動をする機会、
すなわち「余暇運動」の状況を
月3日以内
週1~2日
週3日以上
の3グループに分けて
乳がんの発生率を比べているのですが
余暇運動が「月3回以内」に比べて
「週3日以上」のグループでは
乳がんリスクが0.73倍低い結果でした。
閉経状況で分けると、
閉経前女性では、運動の頻度により
乳がんリスクが下がっていますが、
閉経後女性では、統計的に有意なデータは
得れませんでした。年齢とともに運動する
機会が無くなっているためとも取れます。
また、
BMIが25未満と25以上のグル-プに分けて
余暇運動の頻度が「月3回以内」のグループと
「週1回以上」のグループを比較すると、
BMI=体重 kg ÷(身長 m × 身長 m)
25未満の人では関連はみられず、
BMI25以上のいわゆる肥満タイプでは、
余暇運動の頻度が「月3回以内」に比べて
「週1回以上」では、
乳がんリスクが0.65倍と低い結果でした。
過体重の女性では生活の中に余暇運動を
取り入れることで乳がんになり難くくなる
と考えられます。
反対に運動をしなければ乳がんのリスクが
上がるといった捉え方もできます。
では、今日もよい1日を、体に感謝を!