みなさん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
前回は
ということで
日本人を対象にした研究調査による
肥満指数と乳がんの関連について
標準体重を基準とした場合に肥満体型では
乳がんのリスクが上がるのか下がるのか
また、痩せ型ではどうなのかを
閉経前の女性と閉経後の女性に分けて
ご紹介しました。
実は欧米人を対象にした研究とは結果が
少し違っていることもあり、やはり
日本人を調べた研究でなければ今一つ
説得力が無いようにうに感じました。
今回ご紹介したのは
喫煙(タバコ)と乳がんの関係について
国内の40~59歳の女性約2万人の方々を
10年間追跡した調査結果にもとづいて、
喫煙及び受動喫煙と女性乳がん発生率を
調べたもので、180人が追跡期間中に
乳がんになっています。
タバコを吸ったことがなく受動喫煙もない
グループの乳がんリスクを基準としたときに
喫煙習慣のあるグループでは1.9倍乳がん
リスクが増加していました。![]()
また、興味ある結果として
閉経前と閉経後の女性に分けて調べた
喫煙と乳がんの関係では![]()
閉経前の女性では、喫煙習慣があると
吸わないグループの3.9倍も乳がんリスクが
高い結果でした。![]()
一方、閉経後の女性の乳がんリスクには、
喫煙の影響はみられませんでした。
また、タバコを吸わない女性を対象にして
受動喫煙の影響に注目してみると、
喫煙者と10年以上一緒に住んでいる
職場等で毎日1時間以上タバコの煙を吸う
という環境にいたことがある女性を
受動喫煙を受けていたグループとした場合
閉経前の女性での乳がんリスクは
受動喫煙のないグループの2.6倍高い
結果でした。![]()
一方、閉経後の女性ではリスクの上昇は
みられませんでした。
このように結果が異なることは、
喫煙の影響はホルモンが活発に産生されて
いる状況で現れやすいことを示している
とも考えられます。
喫煙や受動喫煙は、乳がんだけでなく
他の多くのがんや健康寿命を損ねる
病気のリスクを高めています。![]()
乳がん予防の第一歩として禁煙や
受動喫煙を避けることは
非常に有効であるといえます。![]()
では、今日もよい1日を、体に感謝を!![]()


