みなさん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
前回は
ということで、
精密検査として受ける内視鏡検査と
胃がん検診で受ける内視鏡とでは
検査の質が異なることについて
触れてみました。
これを
1次検査(検診)と2次検査(精密検査)と
いうように置き換えてみると、
1次検査では病変の疑われる部分や
診断するうえで判断の難しい部分を
広拾い上げるのが目的となり
2次検査では、病変が存在するか否かを
確定し、更には病変が何なのかを明らかに
していくといった、違いがある訳です。
病変の疑われる部分を拾い上げる
胃がん検診としての内視鏡では
胃がんの見逃しは5~23%という報告が
あります。
この原因は、
検査での技術力、画像を読み解く読影力
といった技量の差や、機器の性能が影響
しているのですが
近年は人工知能(AI)と内視鏡を組み
合わせ、胃がんを内視鏡画像から自動的に
発見するシステムが開発されています。
胃がんの内視鏡画像をAIに学習させ、
がん検出力を検証した結果では
92%の胃がんを検出し、大きさ6mm以上
の胃がんでは98.6%検出するのに
成功しています。
この画像認識力は熟練した専門医と
同等の成績になるのです。
また、
2,296枚の画像解析に要した時間は
なんと47秒(1画像あたり0.02秒)であり、
解析速度は、人間の能力をはるかに
超えるものです。
このシステムが普及すれば技量格差は
無くなり、そして見逃しは減少し、更には
早期発見が増えることで医療費削減
にもつながると期待されています。
では、今日もよい1日を、体に感謝を