日本では依然として
がん死亡者数が増加しています。
日本よりも早くからがん死亡者の増加が
深刻化していたアメリカでは国を挙げて
栄養と病気の関係を調査し、それを
きっかけに、その後も食べ物と健康に
まつわる研究が進められていました。
そして、2003年にがん死亡数が
減少に転じることに!
世界がん研究基金と米国がん研究機構
が1997年にまとめた食品と栄養による
がん予防の14ヵ条が提唱されていて
これにより
がんの30~40%が予防可能と
推定されています。
下記に14ヵ条の内容を簡単に紹介します。
1.食事内容
野菜・果物・豆類・精製度の低いデンプン質
の主食など豊富な食事をする。
2.体重
BMI(体重kg÷身長m÷身長m)を18.5~25に
維持し、成人期の体重増加は5kg未満にする
3.身体活動
1日1時間の速歩を行い、週に合計1時間は
強度の強い運動を行う。
4.野菜と果物
1日400~800gの野菜類や果物類を食べる。
5.その他の植物性食品
1日に600~800gの穀類、豆類、芋類、など
を食べる。精製度の低い食品を選び、
白砂糖の摂取を制限する。
6.飲酒
飲酒は勧めない。どうしても飲むなら
男性は1日2杯(≃日本酒1合)、女性1杯以下
7.肉類
赤身の肉を1日80g以下に抑える。
赤身の肉とは、牛肉、羊肉、豚肉
8.脂肪と油
総エネルギーの15~30%に抑える。
特に動物性脂肪の多い食品を避け、
適切な植物油を控えめに使う。
9.塩分
塩分は1日6g以下!調味に香辛料や
ハーブを使用し、減塩の工夫をする
10.かびの防止
常温で長時間放置したり、
かびがはえた食物は食べないようにする。
11.冷蔵庫での保存
腐敗しやすい食物の保存は、冷蔵庫で
冷凍か冷却する。
12.食品添加物と残留物
食品添加物や農薬、汚染物質に注意する。
適切な規制下では特に心配はいらない。
13.調理法
黒焦げの食物は食べない。直火焼きの肉や
魚、塩干や燻製はたまに食べる程度にする
14.栄養補助食品
これらを守れば、あえてとる必要はなく、
がん予防にも役立たない。
ということです。
なんか地中海食に通じるものが
ありますね