加齢と共に、骨はだんだん弱くなります。
そして、骨粗しょう症になると
骨がもろく、折れ易くなります。
皮膚の老化や血管の老化と同じように、
もちろん骨も老化します。
しかし、全員が同じように老化し、
骨が弱くなっていくのかというと
そうではありません。
骨が弱くなりやすい人と、高齢になっても
骨が丈夫な人はいるのです。
女性の場合、閉経後に女性ホルモンが減り、
骨が弱くなるとされていますが、
女性ホルモンの減少により、骨粗しょう症に
なり易い人と、そうではない人がいます。
その違いは何か
人生で最も多い骨量のことを
ピークボーンマス(最大骨量)といいます。
ピークボーンマスとなる時期は、
男女ともだいたい20歳頃と決まっていて
20代~40代前半ぐらいまでは
骨量はほぼ平坦に推移し、
女性の場合は閉経で一気に落ちます。
男性の場合は50~60代ぐらいで落ちて
いきます。
こうした過程をたどるため、
若い頃のピークボーンマス(最大骨量)の
低い人は、高齢になることで更に骨量が減少
して骨が弱くなることがわかっています。
故に成長期にどれだけ骨が強くなったか
ということが、高齢になってからの
骨の強さと関係するのです。
つまり、骨粗しょう症にならない為には
成長期に運動や栄養に気をつけて
ピークボーンマスを増やすことが重要で
成長期~40代前半における
栄養不足、運動不足、無理なダイエットは
その人の最大骨量を低下させていて
骨粗しょう症を促すことと言える訳です。