成人の骨は、古くなった骨が
血液に吸収される「骨吸収」と、
新しい骨ができる「骨形成」を
繰り返しながら状態を維持している
のですが、これを「骨代謝」といい
1年で全体の2~3割が入れ替わって
いきます。
高齢になるにつれ、この二つのバランスが
崩れ、骨の破壊(吸収)が進み、骨形成の
スピードが落ちることで骨粗鬆症へと
近づく訳です。
骨代謝には
女性ホルモンであるエストロゲンや加齢
が深く関係しています。
そのためエストロゲンが低下する
閉経後の女性は骨量が低下して
骨粗鬆症のリスクが上昇します。
日本では60歳代で約30%、70歳代で約50%
の女性が骨粗鬆症を発症しており、
同世代の男性の約3倍です。
ですので
自治体が実施している骨粗しょう症検診では
40、50、55、60、65、70歳の女性が対象に
なっています。
「エストロゲンの欠乏」と「加齢」は
骨粗鬆症の大きな要因ですが、他にも
無理なダイエット、栄養不足、運動不足、
遺伝的な体質、喫煙や過度のアルコール
も一因とされています。
さらに病気や薬によって骨粗鬆症の発症
が促されます。
代表的な病気、薬としては
糖尿病
関節リウマチ
甲状腺機能亢進症
慢性腎臓病
などや
ステロイド剤などの薬
が要因となって骨粗鬆症が発症しやすく
なります。
もし思いあたった方は、すぐにでも
検査で調べてみましょう。
次回、どんな検査があるのか解説
していきます。