国民病である糖尿病は
年々患者数が増えているものの
医療の進歩に伴い糖尿病患者の寿命は
延びています。
糖尿病は寿命にどの程度の影響を
与えているのだろうか
以前、米国の医学誌に発表された調査
によると
50歳以上の米国人2万人以上を
1998~2012年追跡した調査によると
その結果、糖尿病をもつ人は
そうでない人に比べ 4.6年早く死亡し、
移動や食事、更衣、排泄、入浴などの
日常生活動作の障害が6~7年早く進行
することが明らかになりました。
また、糖尿病をもつ人は、
日常生活動作が障害された状態が
1~2年長く続くことも示されました。
また、別の
オックスフォード大学などの研究チームが、
30~79歳の51万人の中国人を対象に中国全土
で2014年までの平均7年間続けた調査では
50歳以下で糖尿病と診断された患者の
寿命は、糖尿病のない人に比べ、
平均で9年短いことが明らかに
50歳以下で糖尿病と診断された人々が
今後25年間生きられる確率は38%で、
糖尿病のない人の69%に比べ大幅に低く、
死亡するリスクがほぼ2倍に上昇することも
明らかになっています。
以前は、糖尿病患者はそうでない人より
10年短命と言われていましたが
食事や運動などの生活スタイルを改善し、
適切な治療を受けることで、
糖尿病の死亡リスクを劇的に減らす
ことができるといえます。