みなさん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
前回は
ということで、血中の中性脂肪の値が高いと
大腸腺腫の発生にどんな影響を及ぼすのか
それを喫煙したことがないグループと、
喫煙グループに分けて調査した研究を
ご紹介しました。
今まで大腸がんのリスクとして
飲酒や喫煙、内臓脂肪型肥満、中性脂肪
といったものに触れてきましたが
もし、
これらのリスクが全て揃った状況に
陥ったなら
極めて大腸がんのハイリスク群で
あることは拭えません。
そこで今回はこれらとも関連して
40~69才の男女、約6万5千人の方々を
約10年に渡り追跡した調査にもとづいて、
研究開始から5年後(45~74才のとき)に
行ったアンケート調査の結果から
普段の身体活動量とその後5~7年の間に
発生した大腸がんとの関連について
調べた研究があります。
身体活動量は、
仕事を含めた1日の平均的身体活動時間を
筋肉労働や激しい運動をしている時間
座っている時間
歩いたり立ったりしている時間
睡眠時間
に分け、これらの各身体活動を
運動強度指数MET値に活動時間をかけた
「METs・時間」スコアに換算して対象者の
身体活動量を算出し、
さらに、活動量に応じて4つのグループに
分けて比較した報告があります。
その結果、
身体活動量の最も少ないグループを基準と
した場合、最も多いグループでは
大腸がんリスクが30%低下(0.69倍)、
がみられました。
世界的には身体活動量と大腸がんとの
関連は「確実」とされていますが、
この研究により、日本人でも
身体活動量と大腸がんの関連が
裏づけられたこといえます。
運動って思っている以上に
我々の健康にとって重要なことと
思いませんか
では、今日もよい1日を、体に感謝を