みなさん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
前回は
ということで、大腸がんの前がん病変
である大腸腺腫、その発生リスクを高める
のが一つに肥満であると言われており、
肥満と大腸腺腫の関係を調査した研究を
ご紹介しました。
肥満は運動不足や不摂生な食生活が
主な原因です。
特にメタボリックシンドロームと言われている
内臓脂肪型肥満は、様々な生活習慣病を
引き起こす為、問題視されている訳で
そういった肥満と密接に関係しているのが
私たちが受ける健康診断で血液検査の項目
にもなっている中性脂肪です。
中性脂肪は、糖質とならんで私たちの
重要なエネルギー源となるものです。
しかし、エネルギーとして使われずに
余った中性脂肪は体の中に貯蔵されます。
そのため必要以上に中性脂肪が増えると
肥満を招いてしまう結果になる訳で
とくに内臓周辺に脂肪が蓄積されると、
内臓脂肪型肥満を引き起こします。
この中性脂肪と大腸腺腫の関連について
血液中の中性脂肪の濃度が高い人では、
大腸腺腫が発生しやすくなることが、
いくつかの研究で指摘されています。
その一つに
大腸内視鏡検査を受けた人のうち
過去に大腸腺腫、悪性腫瘍などの診断を
されたことがない2,234人の中から、
大腸腺腫がみつかった782人を症例として
血液検査による中性脂肪の値の大小から
4つのグループに分け、大腸腺腫のリスク
を比較した報告では
中性脂肪値が最も低いグループを基準として
中性脂肪の値が最も高いグループでは
大腸腺腫のリスクは、1.5倍でした。
また中性脂肪の値が最も高いグループでは
大腸腺腫の個数も多いことがわかりました。
3個以上の大腸腺腫リスクは、中性脂肪値の
最も低いグループの2.3倍でした。
健康診断でわかる中性脂肪ですが
もし、数値が高かったら
こんなリスクもあるのです。
では、今日もよい1日を、体に感謝を