みなさん、こんにちは
いかがお過ごしでしょうか
前回は
ということで、見落としが起きる理由と、
見落とされないようにする工夫の
ポイントを一つ書いてみました。
胃がんは日本人に最も多いがんです。
そのため胃がん検診を普及させるあまり
検診施設によっては、がんを見逃すなど
質の悪い検査を行っているところも
存在しています。
受診者の方々にとって
胃がん検診は、早い段階で胃がんを見つけ
今の暮らしを保つことにあると思います。
けっして、検診施設へ利益をもたらす為
ではないはずです。
ですから
受ける側は、もっと胃がん検診について
知らなくてはいけない、と思う次第です。
例えば
一言に胃Ⅹ線検査といっても、人間ドックや
自治体の胃がん検診では、検査の内容が
異なるのはご存知でしたでしょうか
バリウム、炭酸、それに使う装置も同じ
なのですが、撮影枚数と一人の検査に
費やす時間が異なるのです。
自治体の胃がん検診は、撮影枚数8枚と
決まっていますが、人間ドックでは
施設ごとに撮影方法がバラバラです。
ただ胃がん検診の8枚よりは多いです。
何故なら、8枚というのは最低限の検査で
それより多い方が検査精度が良いからです。
しかし、私は胃がん検診で結構「がん」を
見つけています。
胃がん検診は最低限の8枚しか、撮影をして
いませんが、その中でも質の悪い検査を
見抜くポイントとして、検査時間に着目する
と良いです。
一般の40~50代の受診者を検査した場合、
1人の検査時間に3分程かかります。
高齢者ですともう少し要しますね
これが2分程度で終わっているようでは
質の良い検査は不可能です。
特に検診車によるバリウム検査では
診断価値を度外視して、短時間に多くの
数をこなす傾向が、未だ多いようです。
ただし、「運」がよければ「早期のがん」が
見つかることはあります。
もし、時間の短さに気づいたら
「1人2分くらいでは検査の質が悪いと
聞いたんですけど本当に大丈夫ですか?」
と尋ねて頂きたいです。
それが胃がん検診の質を高めることに
繋がると考えています。