昨日、血圧の測り方を書きましたので
補足で高血圧について簡単に記載しておきます。
高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に高い状態をいいます。
高血圧になると常に血管に負担がかかり、血管の内膜が傷ついたり柔軟性がなくなって固くなることで、動脈硬化から脳梗塞、心筋梗塞、あるいは慢性腎臓病などの重大な病気につながります。
なかでも要注意は
早朝高血圧
・睡眠中の深夜には血圧が低くなるものの、早朝に急激に血圧が上昇するタイプ。
・深夜にも血圧があまり下がらず、早朝になるとそのまま持続して高くなるタイプ。
夜間高血圧
血圧は眠っている時が一番低いですが、あまり下がらない。或いは逆に高くなる。
これは、24時間血圧計(ABPM)でないと調べられません。通常は病院で取り付けて翌日取り外しに再び来院してもらいます。
私も体験したことがありますが1時間おきに自動で圧迫が開始されるので熟睡できませんでした。
仮面高血圧
病院での血圧測定は正常値ですが家庭で測定すると高い数値になる。
病院では通常、日中に血圧を測定します。そのため夜や朝、或いは病院以外の時に上がるタイプは、わかりにくい面があります。
こんなことから
最低でも自宅では朝だけでなく寝る前も測定をおすすめします。
そして
高血圧の一番の原因は塩分の取りすぎです。
厚生労働省によると
日本人の食塩摂取量の1日平均は2013年の調査で
男性11.1g、女性9.4gです。
これは世界でもトップの値です。
改善目標値はというと
血圧正常な一般の人で
男性は1日8g未満,女性は7g未満です。
高血圧の場合は
男女とも6g未満になります。
ちなみに
WHOの一般成人向けガイドラインでは5g未満です
高血圧の方だけでなく、正常な方も一度は
管理栄養士のいる病院で毎日の食事を写真に取り
評価していただく事をおすすめします。