骨の強さは20代前半をピークに
あとは加齢と共に弱くなっていき、
次第に骨粗鬆症という問題も浮上
してくることに
高齢化が進む日本では骨粗鬆症が増加して
おり、推定約1,300万人が骨粗しょう症とも
いわれています。
人口の10%ですから結構多いかも
50代から急速に増えはじめますが、
圧倒的に女性が多く、発生頻度は
男性の約3倍です。
骨がスカスカで脆(もろ)くなると、
ちょっとした刺激や転倒、尻餅でも
骨折となる危険が高まるのですが
高齢者では、骨折は大きな問題で
中でも特に、太ももの付け根の骨折が
「寝たきり」や「要介護」になりやすく
深刻です。
若い頃であれば、1~2ヶ月で治った骨折も
高齢になると、そうはいきません。
骨折が治るのに時間がかかるだけでなく、
骨折によって長期間の身動きが取れない状態
により、筋肉が減少し、筋力の低下が起こり
以前の生活に戻ることが困難になるなど
寝たきりになるリスクを高めます。
さらに、
既にあった他の病気(糖尿病や高血圧など)
の状態が悪化することにあります。
短期間に認知症が急激に悪化することも
あります。
食欲は低下し、栄養不良から肺炎などの
感染症を起こすリスクも高まります。
そして
太ももの付け根(大腿骨頸部)の骨折は
一度克服しても
5年以内に再び骨折をする危険性は、
60歳代の女性の場合、
骨折をしたことのない女性に比べ
16.9倍も高くなります。
骨粗鬆症による骨折のなかでも
太ももの付け根(大腿骨頸部)の骨折は
は最も深刻といえます。