骨粗鬆症の厄介なところは
骨折を起こしやすく、治りにくい
そのために生活の質が低下したり
介護を受けたり、「寝たきり」の生活を
送るリスクが高いことにあります。
骨粗鬆症は、それ自体に症状が無い為
気づかずに進行し、骨が脆くなり、
ちょっとした事で骨折を起こします。
骨折というと、読んで字のごとく
骨がポキッと折れる事をイメージしますが
しかし、折れるというイメージとは異なる
骨折もあります。
「圧迫骨折」という背骨が潰れるように
破壊される骨折についても認識して
おきたいところです。
圧迫骨折は、骨粗鬆症の人によくみられる
せぼねの骨折で、70歳代の約30%に認めら
れるといわれています。
背骨が体の重みを支えきれなかったり、
或いは、尻もちや重いものを持ち上げた時の
わずかな衝撃や負荷により
背骨の一部、椎体と呼ばれる部分が
潰れてしまいます。
圧迫骨折の症状は
およそ3人に1人が骨折時に背中や腰に
強い痛みを感じるといわれています。
立ったり歩いたり、長時間座ったりすると
痛みが悪化し、日常生活に支障が生じます。
また、寝返りが打てなくなったり、
仰向けに寝れなくなったりします。
寝返りを打つ時や、起き上がる時などに
背中に痛みが出たり、
骨折部位を軽く叩くと痛みが誘発され
るのが特徴です。
転倒するなどのきっかけがあれば
本人も気づきやすいのですが、
思い当たる原因がないまま
腰痛が起こることもあり
「歳のせい」として
病院へ行かない人も多いようです。
放置しておくと新たな圧迫骨折も
起こり生活の質が損なわれます。
診断には、X線検査やMRI検査が
必要になりますので、
整形外科の受診を