最近、忙しいです。こういう時は
外食が多く、野菜不足になります。
野菜の1日に必要な摂取量は350gとされて
います。
高血圧と野菜不足の関係で代表的なのは
野菜の中に含まれている「カリウム」を
摂る量が減ってしまうことです。
腎臓はカリウムを尿に排泄する機能を持ち、
カリウムは、余分なナトリウムとくっつき、
一緒に体外へ排出する働きをします。
高血圧の原因の一つとしてナトリウムの
過剰摂取をお伝えしてきましたが、
野菜不足になるとカリウムの量が減って
しまい、ナトリウムが体の外に排出され
なくなってしまいます。
その結果、ナトリウムが蓄積されて高血圧
の原因の一つになってしまうのです。
このようにカリウムは塩分コントロールに
重要な成分というわけです。
高血圧予防を目的としたカリウムの1日摂取
量の目安は3500mgと言われています。
ただし腎臓病患者さんはカリウムの
摂り過ぎに注意が必要です。
カリウムの多い食品をあげてみると
果物では
アボカド、バナナ、リンゴ、メロン など
野菜では
ほうれん草、トマト、人参、パセリ など
藻類では
あおさ、いわのり、ほしひじき、わかめ など
芋類では
さつまいも、じゃがいも、ながいも など
豆類では
あずき、いんげん、えんどう、納豆 など
種実類では
松の実、くるみ、落花生、アーモンド など
塩辛いものが好き、食塩の摂取量が多い、
外食が多い、偏食である、高血圧の方
などは、こういった食べ物を積極的に
摂取することをお勧めします。
カリウムの摂取量が多い人は、心臓病の
死亡率が3分の1になる。
毎日バナナ1本分のカリウムをとると、
脳卒中で死ぬ危険性が40%下がるなど、
カリウムの優れた効果が報告されて
います。