本日は患者さんからこんな質問を受けました。
「血圧って座って測るのと寝て測るので違うの?」
実は違うんです。
姿勢や測る部位によって異なります。
まず、
血圧は心臓から送り出された血液と血管の抵抗によって決まります。
血液が流れにくくなるほど全身に血液を巡らせる為に強い圧力を
かけなくてはいけないのです。
健診では
上が130mmHg未満 かつ 下が85mmHg未満
が異常なし
上が140mmHg以上 又は 下が90mmHg以上
で高血圧とみなされます。
血圧は1日を通じて一定ではありません。喫煙、運動、食事、飲酒、入浴、仕事など、状況によって数値は変動します。
では
家庭での血圧の正しい測り方
ポイントとして
・朝の測定は必須
起床後1時間以内、食前、服薬前、トイレは我慢せず排尿を済ませ1~2分安静後
朝は毎日同じ環境で測定できる限られた時間であり、危険な早朝高血圧の手がかりになります。
・姿勢
血圧は、上腕を心臓の高さにて、座って計測した値が基準です。
測定する部位を心臓より下げると血圧は上がります。逆に心臓より上げると血圧は下がります。
また座ったときは前かがみにならず、背筋を伸ばして下さい。
では
右腕と左腕、どちらで測るのが良いのでしょう
なんと
血圧は右腕と左腕で異なります。
心臓が左側にあるように血管の走行も右半身、左半身で対称ではありません。
また、抹消に向かうにつれ血圧が高くなります。
左右同時に測った場合、たいていは右が高くなります。
念のため両腕で測定して、高い方の腕で測定する習慣にしてください。
さらに
左右の上腕で血圧が10%以上の違いがある場合は動脈硬化が疑われます。
高血圧や生活習慣病、血管などの専門の病院での検査をおすすめします。
では自宅での血圧測定、やってみてください。